住宅を建築するときは、地盤調査を必ず行ないましょう。

今の家を売って、新しく土地を購入して、
木造の戸建住宅を新築しようと考えています。
しかし、新しく買う土地周辺は、かつて池があったという噂があり、
地盤調査をした方が良いと、不動産会社から言われています。
費用が結構かかるようですが、本当に調査した方が良いでしょうか?

 

 

先の東日本大震災では、遠隔地にもかかわらず、
東京湾沿岸部が、液状化現象によって、多数の戸建住宅が損壊しました。

 

元々、マンションなどの鉄筋コンクリートの耐火構造物は、
地盤調査が行なわれていたのですが、
平成12年に、基本的に建物を作る時には地盤調査が求められるようになったにも関わらず、戸建住宅ではあまり行われていなかったため、
今回の巨大地震によって、被害が発生したと言えます。

 

今後も、近い将来、東南海・南海地震の発生が予想される中、
地盤強化は急務と思われます。
そこで、地盤調査の方法について、少し解説しておきます。

 

スウェーデン式サウンディング方法

木造の戸建住宅を建築する場合、調査方法として、
最も普及しているのが「スウェーデン式サウンディング方法」です。

 

先端がキリ状になっているスクリューポイントを取り付けたロットに、
荷重をかけて、地面にねじ込み、
25cmねじ込むのに何回転させたかを測定します。

 

基本的に、人が2人入れるスペースで作業でき、
費用は、調査箇所1カ所あたり2万円ほどで、
木造住宅の場合は、通常5カ所を調査するため、
総額5~8万円程度、時間も半日程度で済むというのがメリットです。
ただし、土中に岩盤があると、ロッドが侵入しなくなり、
硬い地盤と誤って判断することもあります。

 

また、地盤の強さは、試験結果ばかりでなく、
調査地周辺の地形や水路、隣地との高低差などの観測結果からも、
推定できる場合があるため、これらを総合的に考慮することが望ましいです。

 

ボーリング調査

ボーリング調査は、スウェーデン式サウンディング方法より、
地盤調査の信頼性が高く、規模の大きいマンションなどで、
多く採用されています。

 

ボーリング
ボーリング / masatsu

 

調査方法は、やぐらを組んで機械を入れ、
サンプラーというものを、地中の岩盤目がけて落とし、打ち込みます。
その結果、岩盤30cm下へ、めり込むまでの打撃数「N値」によって、
地耐力がわかるほか、どんな地質かも把握できます。

 

ただし、調査には、広い土地が必要であり、
1カ所掘るのに1~2日かかり、
費用も1カ所あたり、25万円ほどかかることから、
主に、マンション建設などで調査がされています。

 

地盤改良方法

建物建築に適した地盤は、許容地耐力が高い地盤を意味します。
この許容地耐力とは、地盤の性能を表す指標で地盤の硬さを示し、
それに応じた基礎構造をしなくてはなりません。
また、当該土地の造成方法が盛り土か切り土か、
過去の土地利用方法が、宅地だったか農地だったかなども、
必ず確認しておきましょう。

 

こうした調査・確認作業の後、
軟弱地盤のため、対策が必要と判断されれば、
地盤改良工事を必ずしておきましょう。

 

戸建住宅での地盤改良方法は、主に3つあります。

 

表層改良工法

セメント系固化材を軟弱地盤に散布して、
下部の良好地盤の土と混合・攪拌・転圧を行い,
軟弱地盤の強度を上げつつ、下部の良好地盤とともに、
版状の固結体を造って、地盤を強化する工法です。

 

費用は、約30~50万円です。

 

柱状改良方法

軟弱地盤の土にセメントミルクを注入攪拌して、
地中にコンクリート柱を造って、建物の基礎と、
下部の良好地盤をつなぐ工法です。

 

大型重機が必要なため、大きな敷地が必要ですが、
低騒音・低振動のため、施工しやすいです。

 

費用は、約80~100万円です。

 

小口径鋼管杭工法

軟弱地盤層が深くあり、柱状改良方法では不十分の場合に、
小口径鋼管を良好地盤のさらに下にある支持地盤まで打ち込み、
住宅を支える支持杭工法です。

 

施工機械によっては、敷地が狭くても施工可能です。

 

費用は、3つの工法で一番高く、
約120~140万円です。

 

上記3つの改良方法を挙げましたが、
個々の住宅及び地盤によっては、どれが適しているか変わってきます。
また、費用も、ケースによっては倍以上になることも珍しくありません。

 

最後に、地盤調査・改良は手間も費用もかかり、
手を抜いてしまいがちですが、
地震など自然災害リスクも高くなってきている今日、
あとで後悔しないように、対策を講じておくことを強くお勧めします。

 

 

2013年3月15日記事作成


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