固定資産税の評価替えと途中年度の評価について

固定資産税は、固定資産の価格、
つまり、「適正な時価」を課税標準として課税されます。

 

このため、本来なら毎年評価替えを行い、
適正な時価に基づいて、課税されるべきですが、
ここで問題となるのが、市町村側の課税コストです。

 

限られた人員の中で、
市町村内に所在する固定資産をすべて、
1年ごとに評価替えすることは、
実務上、無理であるからです。

 

したがって、現実には土地及び家屋については、
原則として3年間評価額を据え置く制度が採られています。

 

ただし、土地については、
バブル崩壊後の地価下落で、
土地評価額が時価を上回ることが起きたため、
平成9年より、地価下落時には、時点修正により、
評価額を引き下げる措置が講じられています。

 

評価替えは具体的に何を行うのか?

評価替えとは、
つまり、土地家屋の固定資産税評価額を形成する要因、
すべてを見直してしまうということです。

 

固定資産税評価額算出の流れは、
こちらの記事で詳しく解説しています。

 

3年もすれば、
経済も社会も変化しているため、
街並みも変わっていることが多いです。

 

 

例えば、郊外の幹線道路沿いに、
大型の商業施設が建ったと思ったら、
駅前商店街がシャッター街になってしまい、
再開発の話が進んでいたり・・・。

 

また、工場が移転し、
その跡地に大規模マンションが建ったり、
と、街にはいろんな変化が訪れるわけです。

 

このような街の変化に対して、
用途地区や状況類似地区の区分けを見直したり、
路線価の価格形成に関わる、
幅員や環境要件などを見直していきます。

 

そして、不動産鑑定士に依頼して、
評価替え年度の前年1月1日の価格を、
鑑定してもらいます。

 

なお、固定資産税評価額は、
地価公示の7割を目処に評価されています。

 

なお、次回評価替え年度は、平成27年度なので、
調査時点は、平成26年1月1日ですね。

 

以上が、マクロベースでの評価替えですが、
その他にも、ミクロつまり、
個別の土地家屋評価において、
補正の適用が周囲と比べて不均衡が見られる場合は、
評価替えに合わせて、補正の見直しを行っています。

 

途中年度の評価は見直さないのか?

通常の評価でしたら、3年に一度の見直しが基本となり、
平成27年度の評価替えを待つ必要がありますが、
明らかに補正の適用、住宅用地適用の誤り等発見されれば、
その都度、評価の修正は可能です。

 

この旨、地方税法第417条に記載されておりますので、
参考にご覧ください。

(固定資産の価格等のすべてを登録した旨の公示の日以後における価格等の決定又は修正等)
第417条 
市町村長は、第411条第2項の規定による公示の日以後において、固定資産の価格等の登録がなされていないこと、又は登録された価格等に重大な錯誤があることを発見した場合においては、直ちに固定資産課税台帳に登録された類似の固定資産の価格と均衡を失しないように価格等を決定し、又は決定された価格等を修正して、これを固定資産課税台帳に登録しなければならない。この場合においては、市町村長は、遅滞なく、その旨を当該固定資産に対して課する固定資産税の納税義務者に通知しなければならない。

 

ただ、固定資産税は賦課課税なため、
納税者自身が、評価の間違いに気づくのは稀です。

 

したがって、毎年4月頃から始まる縦覧を活用したり、
評価調書の写しを請求したりして、
評価が適正か、自分で確認した方が良いでしょう。

 

合わせて読んでおきたい記事は、こちらから。

 

 

2013年1月21日記事作成


目的別に記事を探す

土地の固定資産税を節税したい方

固定資産税の節税は、相続税・不動産取得税・登録免許税の節税にもつながります。
道路非課税で、固定資産税を安くしよう!!
実測課税で、固定資産税を安くする!!
土地の地積が登記簿より実測が小さい場合、過去5年間に遡って還付を受けられますか?
店舗兼住宅は、ビフォーアフターのように用途変更で、土地の税金が安くなります。
別画地認定で、側方路線影響加算・二方路線影響加算適用をはずし、固定資産税の減額を狙おう!!
隣地を買い足した場合、固定資産税はどうなりますか?
マイホームを購入する予定の方
持ち家を宅地分譲で購入するなら、計画的に選んで、固定資産税を節税しよう!!
二世帯住宅を建築して固定資産税を節税しよう!
土地所有者(地主)の方
都市部に持っている農地は、耕作を続けるべきでしょうか?
農地転用をすると、固定資産税はどれくらい上がりますか?
農地転用して、賃貸住宅を建てたら、税が軽減されます。
土地区画整理事業と固定資産税の関係について
賃貸住宅経営のコツは、入居者の視点で考えることです。
土地活用するなら、高齢者住宅を建設すべき3つの理由
駐車場は、アスファルト舗装によって固定資産税が増えることがあります。

家屋の固定資産税を節税したい方

新築住宅にかかる固定資産税(家屋)の減額措置
住宅耐震改修に伴う固定資産税減税制度
住宅のバリアフリー改修に伴う固定資産税減税制度
熱損失防止(省エネ)改修に伴う固定資産税減税制度

固定資産税の滞納でお困りの方

固定資産税を滞納した場合の差し押さえについて教えてください。
会社の倒産や自己破産によって、固定資産税は免責になるのですか?
住宅ローンを借り換えて固定資産税の滞納を防ごう!
住宅ローンを滞納し、競売申立になったらどうなるのでしょうか。

遺産相続や相続税の納税でお困りの方

親が亡くなったけど、相続登記した方がいいの?
空き家を所有しているのですが、維持管理に困っています。
【特集】空家等対策の推進に関する特別措置法について
【税制改正】空き家に係る譲渡所得の特別控除の特例について

土地活用を希望される方

賃貸住宅経営のコツは、入居者の視点で考えることです。
土地活用するなら、高齢者住宅を建設すべき3つの理由

不動産の売買を希望される方

マイホーム購入に関する費用について
所得税・住民税による住宅ローン減税について
自己資金による住宅購入等における所得税特別控除について
住宅取得時の贈与税の非課税措置が拡充・延長されます。(2012年税制改正大綱)
家屋の解体費用と必要な手続き(建物滅失登記等)について
家屋を解体したら、土地の税額はどれくらい増えますか?
建替えをする場合は、持ち家は年内につぶした方がいいの?
不動産を売却した時の税金について教えてください。
マイホーム(居住用財産)の譲渡所得の特例について
マイホームを売却して損失が発生した場合の税金について
このページの先頭へ戻る