有料老人ホームの種類と選び方

少子高齢化が進む日本においては、これまでは、老後は家族で世話してもらっていたのが、最近では、夫婦か一人暮らしが普通となりました。

 

ただ、元気なうちは問題もありませんが、高齢になってくると、体も弱り、認知症を発症するなど、徐々に、在宅で生活することが難しくなります。

 

在宅で生活が困難になった場合、介護保険施設に入所することになりますが、よく利用される介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)は、実は、平成27年度から、要介護3以上でないと、入所することができなくなりました。

 

一方で、民間事業者が運営する高齢者施設も増えてきており、特別養護老人ホームより割高になりますが、比較的入居しやすい有料老人ホームという施設があります。

 

有料老人ホームとは、一体どのような施設なのでしょうか?

 

 

有料老人ホームとは

有料老人ホームは、公的介護保険施設ではなく、民間事業者が運営する介護施設になります。

 

入居者は、施設内で介護サービスや食事、日常の生活支援サービス等を一体的に提供されるため、要介護状態になっても、終の棲家とすることができます。

 

ただし、有料老人ホームはあくまで民間施設であるため、施設ごとに、サービス内容や費用、また入居者をケアする職員の数など、異なっていますので、入居前に必ず確認しておく必要があります。

 

また、有料老人ホームについては、サービスの種類、提供方法によって、下記のとおり、3つの種類があります。

 

介護付有料老人ホーム(特定施設入居者生活介護)

有料老人ホームについては、大別して3つの種類がありますが、
まずは、介護付き有料老人ホームについて説明いたします。

 

介護付き有料老人ホーム

 

介護付き有料老人ホームは、住まいと介護等サービスの一体的な提供が特色

介護付き有料老人ホームは、全体の7割近くを占め、有料老人ホームの基本的なタイプと言えます。

 

ハード面では、居室面積はおおむね18㎡、トイレ、洗面、収納などがついており、食事は食堂で、入浴は共同浴場を利用するタイプが多いです。

 

サービス面で、介護付き有料老人ホームの最大の特徴は、介護保険施設として、特定施設入居者生活介護の指定を受け、国が定める人員配置基準「入居者:介護・看護職員=3:1」に基づいて、居住サービスと介護等のサービスが手厚く、一体的に提供されるところです。

 

なお、施設によっては、国が定める人員配置基準を上回る形で、職員を配置して、手厚い介護サービスを提供しているところもあります。

 

つまり、入居者は、体の状態が悪化したとしても、転居することなく、引き続き、施設の介護職員や看護職員のケアを受けながら、施設に住み続けることができるようになっているのです。

 

介護付き有料老人ホームの費用

介護付き有料老人ホームの費用については、入居一時金と月額利用料が発生しますが、金額は、施設の立地状況や構造設備によって変わり、入居一時金で数百万円から数千万円月額利用料で10万円台から40万円台までと、施設によって様々です。

 

ただし、最近の施設では、入居一時金を徴収せず、その分、月額利用料に上乗せする料金体系を設定しているところもあり、入居者の資金計画に合わせて、選ぶ必要があります。

 

また、介護付き有料老人ホームでは、職員体制も充実していて、住まいと介護等サービスが、一体的に提供されるため、比較的、要介護度が低く、元気であったとしても、住宅型有料老人ホームに比べると、費用が割高になる傾向にあります。

 

逆に言えば、要介護度が重度になっても、介護サービス費用は、住宅型有料老人ホームに比べて、それほど、急激に増えることはありませんので、将来、入居者が状態悪化していくことを想定するなら、初めから介護付き有料老人ホームを選ぶというのも、一つの手です。

 

介護付き有料老人ホームのサービス内容

介護付き有料老人ホームでのサービス内容は、代表的な介護サービスに加えて、見守り・安否確認、生活相談、食事サービス、健康管理・医療サービスやレクリエーション活動が行われています。

 

以下、主なサービスのうち、入居前に、確認しておきたいサービスについて、説明しておきます。

 

介護サービス

介護付き有料老人ホームでは、介護職員、看護職員が常駐していますので、1年365日、24時間体制で介護サービスを受けられ、費用は、介護保険の適用で、1割もしくは2割負担となります。

 

食事サービス

食事は、毎日3食が提供され、施設によっては、流動食など柔軟に対応されるところもあります。

 

費用は実費負担となっておりますが、入院や一時帰宅の場合は、その分の費用を、日割按分する施設が多いようです。

 

健康管理・医療サービス

まず、健康管理については、実費負担となりますが、定期的に、健康診断を受ける機会が提供されています。

 

医療サービスについては、施設ごとに異なっており、施設内で看護師が配置されたり、クリニックが併設されている場合であると、緊急時の対応が早いので安心です。

 

ただ、多くの施設では、外部の医療機関と提携していて、定期的に、訪問診療や歯科訪問診療などの医療サービスを受けることができるようになっています。

 

その他の生活支援等サービス

介護付き有料老人ホームでは、その他の生活支援等サービスとして、入退院、通院同行サービス、買い物代行、金銭管理、理美容サービスなどが、施設にもよりますが、任意で提供されています。

 

費用については、月額利用料に含まれる場合と、別途、入居者の自己負担となる場合があり、入居前に、契約書で確認しておくことをお勧めいたします。

 

 

住宅型有料老人ホーム

次に、住宅型有料老人ホームについて説明いたします。

 

住宅型有料老人ホーム

 

住宅型有料老人ホームは、入居者が必要な介護サービスを契約して利用するタイプ

住宅型有料老人ホームは、介護付き有料老人ホームの次に多いタイプで、国の介護給付費抑制の流れで、最近、増えてきています。

 

ハード面では、介護付き有料老人ホームに比べると、居室面積はおおむね13~18㎡と小さいタイプが多いです。
そのほかは、ほぼ同様で、トイレ、洗面、収納などがついており、食事は食堂で、入浴は共同浴場を利用するタイプが多いです。

 

サービス面で、住宅型有料老人ホームが、介護付き有料老人ホームと異なる部分としては、施設の職員が、直接介護サービスを提供するのではなく、入居者が、必要に応じて、外部の介護事業所と別途契約して、介護サービスを利用する点です。

 

つまり、比較的元気で、要介護度が低い入居者にとっては、少ない負担で、有料老人ホームで暮らすことができ、体の状態が悪化した場合でも、別途、外部の訪問介護事業所等と契約して、ヘルパーを利用することで、引き続き住み続けることができます。

 

ただし、介護付き有料老人ホームに比べると、要介護度が重くなるほど、介護サービス利用料が急増していきますので、すでに、要介護度が重い方や、これから状態悪化が見込まれる場合は、介護付き有料老人ホームを選択することをお勧めいたします。

 

外部の介護事業所と別途契約することになりますが、実態は、有料老人ホームを経営する会社のグループ会社であることが多く、行政指導により、入居者の囲い込みが禁止されておりますので、グループ会社以外の事業所も選択できるのか、契約書をよく確認しておきましょう。

 

住宅型有料老人ホームの費用

住宅型有料老人ホームの費用については、入居一時金と月額利用料が発生しますが、金額は、施設の立地状況や構造設備によって変わり、入居一時金で数百万円から数千万円月額利用料で10万円台から40万円台までと、施設によって様々です。

 

ただし、最近の施設では、入居一時金を徴収せず、その分、月額利用料に上乗せする料金体系を設定しているところもあり、入居者の資金計画に合わせて、選ぶ必要があります。

 

住宅型有料老人ホームのサービス内容

住宅型有料老人ホームでのサービス内容は、まず、施設本体が見守り・安否確認、生活相談、食事サービス、健康管理・医療サービスやレクリエーション活動を提供するほか、別途、外部の事業所と契約して、介護サービスを利用することになります。

 

以下、主なサービスのうち、入居前に、確認しておきたいサービスについて、説明しておきます。

 

介護サービス

住宅型有料老人ホームでは、外部の訪問介護事業所等と契約して、介護サービスを利用することができ、費用は、介護保険の適用で、1割もしくは2割負担となります。

 

食事サービス

食事は、毎日3食が提供され、施設によっては、流動食など柔軟に対応されるところもあります。

 

費用は実費負担となっておりますが、入院や一時帰宅の場合は、その分の費用を、日割按分する施設が多いようです。

 

健康管理・医療サービス

まず、健康管理については、実費負担となりますが、定期的に、健康診断を受ける機会が提供されています。

 

医療サービスについては、施設ごとに異なっており、施設内で看護師が配置されたり、クリニックが併設されている場合であると、緊急時の対応が早いので安心です。

 

ただ、多くの施設では、外部の医療機関と提携していて、定期的に、訪問診療や歯科訪問診療などの医療サービスを受けることができるようになっています。

 

その他の生活支援等サービス

住宅型有料老人ホームでは、その他の生活支援等サービスとして、入退院、通院同行サービス、買い物代行、金銭管理、理美容サービスなどが、施設にもよりますが、任意で提供されています。

 

費用については、月額利用料に含まれる場合と、別途、入居者の自己負担となる場合があり、入居前に、契約書で確認しておくことをお勧めいたします。

 

 

健康型有料老人ホーム

最後に、健康型有料老人ホームについて説明いたします。

 

健康型有料老人ホーム

 

健康型有料老人ホームは、元気で、自立した高齢者の方が利用するタイプ

健康型有料老人ホームは、介護付有料老人ホームや住宅型有料老人ホームと比べて、圧倒的に、少ないタイプとなっています。

 

というのも、あくまで前提として元気で、自立した高齢者が、利用する施設となっているため、需要が少ないからです。

 

ハード面では、運動やレクリエーション施設が充実している一方で、住宅型有料老人ホームと同様に、居室面積はおおむね13~18㎡と小さいタイプが多いです。

 

そのほかも、ほぼ同様で、トイレ、洗面、収納などがついており、食事は食堂で、入浴は共同浴場を利用するタイプが多いですが、バリアフリー対応していない施設が多いようです。

 

サービス面で、健康型有料老人ホームが、介護付き有料老人ホームや住宅型有料老人ホームと異なる部分としては、介護や医療サービスが必要となった場合、施設退去となる点です。

 

上述のとおり、健康型有料老人ホームは、元気で、自立した高齢者の方にとっての住まい、つまり、イメージとしては、普通の賃貸マンションに暮らしていて、おまけで、少し運動やレクリエーション活動ができる施設といった感じで、介護や医療を想定した住まいではない、ということです。

 

したがって、健康型有料老人ホームに入居する場合は、将来、体が悪くなって、介護や医療が必要となった際の対応について、あらかじめ考慮した上で、入居することをお勧めいたします。

 

健康型有料老人ホームの費用

健康型有料老人ホームの費用については、入居一時金と月額利用料が発生しますが、金額は、施設の立地状況や構造設備によって変わり、入居一時金で数百万円から数千万円月額利用料で10万円台から40万円台までと、施設によって様々です。

 

健康型有料老人ホームは、その施設の特徴から、他の有料老人ホームに比べて、富裕層向けを打ち出しており、高級有料老人ホームとなっているので、入居費用は割高です。

 

健康型有料老人ホームのサービス内容

健康型有料老人ホームでのサービス内容は、下記のとおりとなります。

 

介護サービス

健康型有料老人ホームでは、介護サービスは提供されませんので、介護サービスが必要となったときは、施設退去となります。

 

食事サービス

食事は実費負担で、毎日3食が提供されます。
一時帰宅の場合は、その分の費用を、日割按分する施設が多いようです。

 

医療サービス

医療サービスについては、必要となる場合は、施設退去となります。

 

その他の生活支援等サービス

健康型有料老人ホームでは、その他の生活支援等サービスとして、入退院、通院同行サービス、買い物代行、金銭管理、理美容サービスなどが、施設にもよりますが、任意で提供されています。

 

費用については、月額利用料に含まれる場合と、別途、入居者の自己負担となる場合があり、入居前に、契約書で確認しておくことをお勧めいたします。

 

 


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